こんにちは。moruco(@morucokyoiku91)です。
小学校・中学校・高校、そのすべての学校に必ず一人はいるのが養護教諭(保健室の先生)です。
きっとあなたも学生時代に、具合が悪くなったり、けがをしたときなどに保健室でお世話になった人もいるかと思います。
でも、保健室の先生っていつも保健室にいて、応急手当をするくらいで「なんか暇そう」「普段どんなことをしてるんだろう?」などと気になったことはありませんか。
今回は養護教諭一種免許をもつmorucoが、養護教諭の主な仕事内容や子どもたちにどのような視点から関わっているのかをお伝えします。
養護教諭の主な仕事
・救急処置
おそらく養護教諭の仕事として一番最初に思い浮かべるのが、救急処置ではないでしょうか。養護教諭は休み時間や授業中、そして部活動中などに起きるけがの処置を行います。また「朝からお腹が痛くて…」などと家から発生している体調面でもケアをします。ただし養護教諭は医師や看護師などと違い、医療行為は禁止されています。そのため、けがの状態など、緊急度が高いものに関しては救急車を呼ぶ場合もあります。
・健康診断
健康診断も、養護教諭が行う仕事で際立っているものかもしれません。多くの場合、4月になると約1ヶ月かけて全校生徒の健康診断を行います。(4月~5月くらいまでは養護教諭は1年の中で最も忙しいことから、”季節職”ともいわれます)発育測定、歯科検診、視力検査、内科検診、聴力検査などなど、体のさまざまな部分を調べ、健康診断表に書き込み、データ集計などもします。その結果を保健だよりで発信することもあります。
・保健指導
けがや病気の予防について、保健の授業や全校集会などで行います。特に虫歯予防、薬物乱用、エイズなどがピックアップされる場合が多々あります。また保健だよりや保健室の掲示板に掲示することでも予防などを促します。
・環境整備
空気管理や水質検査などを行います。適正な数値で保たれているか等を調べ、衛生環境を整えます。
・健康相談活動
子どもたちのさまざまな悩みや訴えに応じ、心身をしっかり観察しながら必要に応じて担任や病院、児童相談所などと連携して問題を解決していく活動のことです。もっと平たく言えば、子どもたちの話をよく聞いて体に異常がないか確認しながらも、心的な面でもサポートしていくということ。たとえば保健室に行って「先生頭が痛い」から会話が始まった子がしばらくして「昨日親と喧嘩して・・・」などと話が始まり、それを聞くことも健康相談活動といえます。近年、養護教諭の仕事の中でも大変重要とされているものです。
子どもたちへの関わり方
養護教諭は全校生徒の健康を守るのが仕事です。保健室に来る子はもちろん、あまり来ない子も把握し、それぞれの人間関係なども大まかではありますが、認識しているでしょう。また、保健室には養護教諭の机といすが置いてありますが、子どもたちが入ってくる正面に置かれていることが多いです。または子どもたちが入ってきたときによく見える位置にあります。これは子どもたちがドアを開けて入ってきたときから顔色や表情、姿勢などをみるためです。
養護教諭の仕事は広範にわたる
養護教諭って、ただ机に座って子どもたちの話を聞いたり、応急処置をしているだけではないんですよね。ドラマやマンガなどでも時々養護教諭がミニスカートで現れたりしますが、現実はありえません。スカートではいざというときに動けないからです。養護教諭が学校でどんなことをしているのかを知っていただけたら嬉しく思います。